「新編武蔵風土記稿」の版間の差分
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* 巻之20~38 葛飾郡(かつしかぐん)(290村。東京都葛飾区・江戸川区・墨田区・江東区・埼玉県三郷市・吉川市・栗橋町の全域、幸手市・杉戸町・鷲宮町の大部分、春日部市・松伏町の一部) | * 巻之20~38 葛飾郡(かつしかぐん)(290村。東京都葛飾区・江戸川区・墨田区・江東区・埼玉県三郷市・吉川市・栗橋町の全域、幸手市・杉戸町・鷲宮町の大部分、春日部市・松伏町の一部) | ||
* 巻之39~57 [[荏原郡]](えばらぐん)(95村。東京都目黒区・品川区・大田区の全域、港区・[[世田谷区]]の一部) | * 巻之39~57 [[荏原郡]](えばらぐん)(95村。東京都目黒区・品川区・大田区の全域、港区・[[世田谷区]]の一部) | ||
− | ** | + | ** 巻之48 [[荏原郡]]10[[世田ヶ谷領]] 世田谷村、(世田谷村枝郷)新町村、弦巻村、経堂在家村、用賀村 |
− | ** | + | ** 巻之49 [[荏原郡]]11[[世田ヶ谷領]] 瀬田村、上野毛村、下野毛村、野良田村、等々力村 |
− | ** | + | ** 巻之50 [[荏原郡]]12[[世田ヶ谷領]] 小山村、上沼部村、下沼部村、石川村、奥沢村、奥沢村新田 |
− | ** | + | ** 巻之51 [[荏原郡]]13[[世田ヶ谷領]] 衾村、深沢村、野沢村、馬引沢村、池尻村、池沢村、三宿村、太子堂村 |
− | ** | + | ** 巻之52 [[荏原郡]]14[[世田ヶ谷領]] 若林村、[[代田村]]、上北沢村、[[下北沢村]]、松原村、赤堤村 |
* 巻之58~72 橘樹郡(たちばなぐん)(130村。横浜市鶴見区・神奈川区の全域、川崎市川崎区・幸区・中原区・高津区・宮前区・多摩区の全域、横浜市港北区・保土ケ谷区の大部分、横浜市西区の北西部、川崎市麻生区の一部) | * 巻之58~72 橘樹郡(たちばなぐん)(130村。横浜市鶴見区・神奈川区の全域、川崎市川崎区・幸区・中原区・高津区・宮前区・多摩区の全域、横浜市港北区・保土ケ谷区の大部分、横浜市西区の北西部、川崎市麻生区の一部) | ||
* 巻之73~80 久良岐郡(くらきぐん)(54村。横浜市中区・南区・磯子区・金沢区の全域、西区の南東部、港南区の東部) | * 巻之73~80 久良岐郡(くらきぐん)(54村。横浜市中区・南区・磯子区・金沢区の全域、西区の南東部、港南区の東部) |
2019年9月22日 (日) 16:01時点における版
新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)は、江戸幕府の昌平坂学問所地誌調所が編纂した官撰地誌であり、近世後期の武蔵国についての最も基本的な史料といえる。文政十三年(1830年)完成。なお、御府内(江戸城・江戸市中)は収録されていない。
浄書本の内題は『新編武蔵風土記』、外題は『新編武蔵国風土記稿』であった。明治時代、内務省地理局が刊行した活字本刻本のタイトルは『新編武蔵風土記稿』となっている。[1]
目次
経緯
- 寛政九年(1797年):幕府が湯島に昌平坂学問所を設立。
- 享和三年(1803年):地誌編纂部局として「地誌調所」を設置。
- 文化七年(1810年):学問所を統括する大学頭・林述斎が幕府に新編諸国風土記の編纂を建議。武蔵国から開始された。
- 文政十一年(1828年):原稿が完成。
- 文政十三年(1830年):補訂を加えて浄書本を将軍に献上。
構成
- 首巻 例義(前書き)総目録(各巻の題名一覧)
- 巻之1 総国図説(国絵図とその解説、各地の産物、国名の由来等)
- 巻之2~4 建置沿革(徳川家康江戸入府までの武蔵の歴史)
- 巻之5 任国革表(古代から南北朝期までの国司等の補任表)
- 巻之6・7 山川 名所附(武蔵野・隅田川等に関する和歌・詩文)
- 巻之8 芸文(古典籍・古記録から抜粋した武蔵国に関する記述)
- 巻之9~19 豊島郡(としまぐん)(119村。東京都新宿区・文京区・台東区・渋谷区・豊島区・板橋区・北区・荒川区の全域、港区・練馬区の一部)
- 巻之20~38 葛飾郡(かつしかぐん)(290村。東京都葛飾区・江戸川区・墨田区・江東区・埼玉県三郷市・吉川市・栗橋町の全域、幸手市・杉戸町・鷲宮町の大部分、春日部市・松伏町の一部)
- 巻之39~57 荏原郡(えばらぐん)(95村。東京都目黒区・品川区・大田区の全域、港区・世田谷区の一部)
- 巻之58~72 橘樹郡(たちばなぐん)(130村。横浜市鶴見区・神奈川区の全域、川崎市川崎区・幸区・中原区・高津区・宮前区・多摩区の全域、横浜市港北区・保土ケ谷区の大部分、横浜市西区の北西部、川崎市麻生区の一部)
- 巻之73~80 久良岐郡(くらきぐん)(54村。横浜市中区・南区・磯子区・金沢区の全域、西区の南東部、港南区の東部)
- 巻之81~88 都筑郡(つづきぐん)(73村。横浜市緑区・青葉区・都筑区・旭区の全域、川崎市麻生区の大部分、横浜市保土ヶ谷区・港北区の一部)
- 巻之89~128 多磨郡(たまぐん)(433村。東京都三多摩地域・中野区・杉並区の全域、世田谷区・練馬区の一部)
- 巻之129~134 新座郡(にいくらぐん)(34村。埼玉県和光市・朝霞市・新座市の全域、志木市・東京都練馬区・西東京市の一部)
- 巻之135~155 足立郡(あだちぐん)(434村。東京都足立区・埼玉県川口市・鳩ヶ谷市・蕨市・戸田市・上尾市・桶川市・北本市・伊奈町の全域、さいたま市・草加市・鴻巣市の大部分)
- 巻之156~175 入間郡(いるまぐん)(257村。埼玉県所沢市・ふじみ野市・富士見市・三芳町・毛呂山町の全域、川越市・狭山市・入間市・坂戸市・越生町の大部分、日高市・志木市・鶴ヶ島市・東京都瑞穂町の一部)
- 巻之176~185 高麗郡(こまぐん)(113村。埼玉県鶴ヶ島市・日高市の大部分、飯能市の東部、川越市・狭山市・入間市・坂戸市の一部)
- 巻之186~195 比企郡(ひきぐん)(159村。埼玉県東松山市・川島町・滑川町・嵐山町の全域、鳩山町・小川町・ときがわ町の大部分、川越市・越生町の一部)
- 巻之196~198 横見郡(よこみぐん)(46村。埼玉県吉見町の全域)
- 巻之199~218 埼玉郡(さいたまぐん)(424村。埼玉県八潮市・越谷市・蓮田市・久喜市・加須市・羽生市・行田市・宮代町・白岡町・菖蒲町・騎西町・大利根町の全域、春日部市・北川辺町の大部分、草加市・さいたま市・鴻巣市・熊谷市・鷲宮町の一部)
- 巻之219~221 大里郡(おおさとぐん)(44村。埼玉県熊谷市の南部)
- 巻之222~225 男衾郡(おぶすまぐん)(34村。埼玉県寄居町の大部分、深谷市・熊谷市・小川町の一部)
- 巻之226~229 幡羅郡(はらぐん)(59村。埼玉県熊谷市の北部、深谷市の一部)
- 巻之230~234 榛沢郡(はんざわぐん)(84村。埼玉県深谷市の大部分、本庄市・寄居町の一部)
- 巻之235~237 那賀郡(なかぐん)(14村。埼玉県美里町の大部分、本庄市の一部)
- 巻之238~242 児玉郡(こだまぐん)(65村。埼玉県本庄市・神川町の大部分、美里町の一部)
- 巻之243~245 加美郡(かみぐん)(33村。埼玉県上里町の全域、神川町の一部)
- 巻之246~265 秩父郡(ちちぶぐん)(86村。埼玉県秩父市・横瀬町・小鹿野町・皆野町・長瀞町・東秩父村の全域、飯能市の西部、ときがわ町・寄居町・神川町の一部)
- 附録 編輯姓氏(編纂に従事した地誌調所役人及び八王子千人同心の名簿)
当サイトでの引用
- 武蔵国#建置沿革
- 荏原郡#新編武蔵風土記稿 三十九 荏原郡 総説
- 木田郷#新編武蔵風土記稿 三十九 荏原郡 総説
- 菅刈庄#新編武蔵風土記稿
- 世田ヶ谷郷#新編武蔵風土記稿 三十九 荏原郡 総説
- 世田ヶ谷領#新編武蔵風土記稿 四十八 荏原郡之十 世田ヶ谷領
- 世田ヶ谷村
- 若林村
- 代田村
- 上北沢村
- 下北沢村
- 松原村
- 赤堤村
注
- ↑ 本項は神奈川デジタルアーカイブス「かながわの歴史文献55」を参考にしている。