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紫の一本(むらさきのひともと)は、江戸時代初期の地誌である。天和三年(1683年)刊、二巻二冊。
撰者は戸田茂睡。詩人・陶々齋と華人・遺佚入道が江戸の古跡を辿るという設定で、山・坂・谷など項目別に江戸・近郊の名所について述べている。
戸田茂睡(とだ もすい)
江戸時代前期の歌学者(寛永六年(1629年)5月19日-宝永三年(1706年)4月14日)。
駿府城内生まれ、下野国黒羽で過ごし、江戸にて伯父の旗本戸田政次の養子となって三河国岡崎藩本多家に仕官した。契沖らとともに国学の先駆者とされる。
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